Chakuyo-bakoの外装ができるまで(設計〜3Dプリント〜塗装)

今回はChakuyo-bakoがどのようにして現在の外装になったかをお伝えします。

「Chakuyo-bako」という名前が決まる前にウエアラブル百葉箱というコンセプトが決まったので、外装も百葉箱をモチーフとすることになりました。

立方体(ハード担当の好み)をベースに屋根をのせ、脚を生やしてみました。
スケッチをベースに3DソフトのFusion 360でモデリングしてみたものが以下になります(2018年4月15日)。

その後、脚を多少広げてみて一度3Dプリンタで出力してみたものが下の写真です。
このとき試作していた基板の大きさを元に作ったので、まだ現状よりも二回り程度大きく、カバンにつけるには大きいなという印象でした(2018年4月27日)。

ここでやはりキャラクターっぽくしたほうがかわいいのではないかという思いつきがあり、口を付けてみました。…がちょっと怖くなってしまったのでキャラクター路線は一旦お蔵入りになりました(2018年5月3日)。

キャラクター路線からの揺り戻しもあり、リアル路線を探求してみたのがこの頃です。キーホルダーを付ける場所もこのときに試行錯誤しました。屋根の真ん中にリングを付ける場所を設けてみましたが、何やら灯籠っぽくなってしまったのであまり目立たない屋根の後部に穴を開けることで解決しました(2018年5月8日)。

外観としては現在とほぼ同じになっており、3Dでギザギザ部分の出力がキレイに出るかが心配だったので、この時点で改めて出力してみました。実際に出力してみると思った以上にかわいい仕上がりになったのでデザインの方向性はここでほぼ決まりました。大きさもほぼ現在と同じです(2018年5月10日)。

このとき出力したものをヤスリがけとパテで積層痕を埋めて、白色に塗装したものを撮影してメイカーズバザールの申し込み用の写真としました(2018年5月27日)。

この時点ではまだどの部分をフタにするかが決まっていませんでした。最初の辞典では脚と底をセットにして外れるようにしていましたが、それだと使っている最中に底が抜けて基板が落ちてしまう危険性がありました。

フタの条件として、勝手に開かないことが重要な一方で電池交換の際に使う人が空けやすい構造にしなければならず、結構悩んでいました。結局屋根をスライドできるようにして、キーホルダーのリング部分で留める方法に落ち着きました(2018年6月8日)。

3Dプリンタで出してみたものは0.2mm間隔を開けていましたが、ちょっとスカスカだったので、この青いバージョンを出力した後に間隔を0.1mmに変更しました。

その後、量産(といっても10個も製作していませんが)に向けて、底に通気口を空けて内部に基板をおける突起を付けて量産を始めました(2018年6月12日)。

積層痕を消すために以下の記事を参考にアセトンを使った方法も一部で試してみました。
Make: Japan | アセトンで3Dプリントした作品を滑らかにする術

瓶にアセトンを染み込ませたキッチンペーパーを敷き、その上にアルミホイルを敷いて出力したChakuyo-bakoを置いてフタを閉めて放置してみました。積層痕は消える一方で、溶けすぎてしまうことがあり、通気口やキーホルダーをつける細い部分が柔らかくなって垂れ下がってしまいました(2018年6月22日)。

一方でアセトンの効果は確認できたので、溶けてほしくない部分(屋根のスライド部分、通気口、キーホルダー装着部など)に手元にあったワセリンを塗ってみました。さらに放置する時間を少なめにして溶けすぎないようにしました。アセトンの量や放置時間をちゃんと測定していませんでしたが、いい具合の量と時間が分かればもう少し手間を減らすことができていたなと思います。

ヤスリがけやパテを完全に省くことはできませんでしたが、多少は楽になったのではないかと思います。

その後、サーフェイサーとラッカーで塗装してChakuyo-bakoの外装は完成しました。

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